ころんのひろば
泉良平
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泉良平
 東京芸術大学声楽科首席卒業。
 同大学院オペラ科修了。
 二期会会員。
松田トシ賞受賞。同大学院在学中、
文化庁オペラ研修所第10期修了。
多田羅迪夫 、種井静夫伊藤亘行、
和田みのり、カルラ・バンニーニ、
ジョルジョ・ロルミの各氏に師事。
1998年より安田生命クオリティ・オブ
・ライフ文化財団奨学生としてイタリ
アへ渡り、引き続き、五島記念文化
財団の派遣により2003年まで5年間
ミラノ音楽院にて学ぶ。
高校在学中、第41回全日本学生音楽
コンクール全国大会第1位入賞。
第66回日本音楽コンクール第3位入賞
(1位なし)。98年東京国際声楽コン
ペテション第3位入賞。
同年、ブダペスト国際声楽コンクール
1位入賞。その栄誉によりハンガリ
ー国立歌劇場にて『ラ・ボエーム』の
マルチェルロでヨーロッパデビューを
飾る。上毛新聞社主催第2回「上毛音
楽賞」受賞。第12回五島記念文化財団
文化賞オペラ新人賞受賞。
大学在学中より演奏活動を開始し、サントリーホールオぺラ
『椿姫』, ドビニー、『リゴレット』マルッロで
レナートブルゾン氏と共演、大野和士氏指揮/東京フィルの
オペラコンチェルタンテ・シリーズ『ドン・カルロ』の
修道士『仮面舞踏会』のシルヴァーノ、シュレーカー作曲
『はるかなる響き』(日本初演)の役者等で注目を集める。
また、同シリーズのチョン・ミョンフン氏指揮
『魔弾の射手』オットカールで出演。
新国立劇場においても開場記念のブラバントの貴族
『リゴレット』モンテローネ伯爵、ロッセリーニ作曲
『花言葉』の伯父等を演じ、、『マノン・レスコー』では
レスコーのアンダーを務める。
近年では、02年二期会創立50周年記念公演
『フィガロの結婚』(宮本亜門氏演出)において
アルマヴィーヴァ伯爵として大抜擢され二期会オペラに
デビュー。
続けて同記念公演『椿姫』のジェルモンとして、オーディシ
ョンにより再び抜擢され絶賛を博すなど活躍を続けている。
また、海外での活躍も著しく、ニューヨークにおいて
メトロポリタン・オペラ・オーケストラとの共演をはじめ、
中国北京では日中オペラガラコンサートでリゴレットを歌い
その演奏は中国全土に数回に渡り放映され、内外の注目を
集めた。
03年ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ財団主催によるコンサ
ートに招聘されカーザ・ディ・リポーゾにてリゴレット等
を歌い、また同年、ミラノ市主催サン・ドミンゴ劇場での
『ラ・ボエーム』でマルチェルロに出演するなど着実に実績
を重ねている。
04年日本オペラ協会公演『みづち』でタイトルロールを、ま
た二期会公演R.シュトラウス『エジプトのヘレナ』
(日本初演)にアルタイルで出演し、成長著しい姿を印象付
けた。
05年1月には新国立劇場において野田秀樹演出による
『マクベス』で急病の外国人歌手に代わって急遽マクベス役
で出演し、完璧な歌唱と演技で絶賛され同劇場における
タイトルロール役でのデビューを華々しく飾った。
同年3月に同劇場小劇場オペラ『ザザ』にカスカール,
『軍人たち』にアイゼンハルト、『リゴレット』には
モンテローネ伯爵で出演した。
同年11月二期会公演では『さまよえるオランダ人』のタイト
ルロールに大抜擢され,絶賛を博した。
『蝶々夫人』シャープレス、『ワルキューレ』ヴォータン、
『ファウストの却罰』メフィストフェレスに出演するなど
二期会を代表するバリトンとして活躍を続けている。
その他日生劇場『利口な女狐の物語』森番、日本オペラ協会
『みづち』タイトルロール、『天守物語』に朱の盤坊、
『死神』に早川、佐渡裕プロデュース『メリー・ウィドウ』
にプリチッチ、『こうもり』にフランクで出演するなど多彩
な作品に出演、成功を収めている。
06年3月にはテレビ朝日「題名のない音楽会21」にも出演し、
視聴者からの反響が大きかったことも記憶に新しい。
さらに、テレビやラジオを通じ様々な活動を続けている。
2012年9月、東京二期会60周年記念公演、ワグナー
『パルジファル』にクリングゾールで出演予定。
日本人離れした堂々たる容姿とスケールの大きい演奏で、
今後の更なる活躍が期待される。