歌舞伎義太夫三味線方
重要無形文化財指定保持者
 
広島県出身
 
1974年国立劇場第1期文楽研修修了。野澤松之輔の内弟子となる。同年4月、
国立劇場文楽公演で初舞台。師の逝去で、松竹歌舞伎に入る。1979年国立
劇場『仮名手本忠臣蔵』で歌舞伎の三味線方として初舞台。
2004年、『創作浄瑠璃の会』設立。舞台を務める傍ら昔話や民話、土地に伝
わる話を浄瑠璃風にアレンジした作品に作曲、弾き語りで伝えている。
『広島咲希望花カンナ』『友情泣赤鬼物語』など七曲を制作。
 
『創作浄瑠璃の会』のコンセプト
語り継いで行きたい民話や、土地に伝わる話を題材にした分かり易い創作浄
瑠璃を入口に、敷居が高いと敬遠されがちな浄瑠璃(義太夫)を身近に感じ
てもらい、歌舞伎、文楽、素浄瑠璃の舞台のファンが増えることを期待してい
る。行事、衣食住、伝統芸能をトータルに伝えながら、眠っている日本人の遺
伝子を目覚めさせることを目指して活動を展開している。浄瑠璃は16世紀に
語られた浄瑠璃姫物語がその始まりです。当初は扇でリズムをとりながら語っ
ていました。
次第に琵琶の伴奏が付き、江戸時代に三味線が伝わると三味線の伴奏によ
り語られる物語を総称して浄瑠璃と言うようになりました。その語りに人形劇が
付いたものが皆さん良くご存知の人形浄瑠璃です。
創作浄瑠璃は浄瑠璃で使われる太棹三味線の特徴を生かし物語の情景・心
理描写を音で表現して居ます。次第に語られなくなりつつある民話や土地に
伝わる話を現地に取材し土地の人達と交流しながら原作に基づいて脚色、
作話します。
古くから伝わる日本の行事や習わし 言葉も忘れない様に伝えて行きたいと
思います。